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宿泊時にチェックすると良いもの
温泉ソムリエマスター、
温泉観光士の沼尾柾志です。
以前ブログに書きましたが、
父が子供の頃の話ですからかれこれ60年も前の事ですが、
二度も火事での被害に遭いました。
一度目は対岸の旅館火事で、
二度目は隣接するお土産屋さんの火事でした。
先祖伝来の宝物や写真などアルバムなど、
煙と共に無くなってしまいました。
よって父は火の元については、
とても用心します。
それにより痛いゲンコツを何度受けてきたことでしょうか。
何を用心するかと言いますと、
火は勿論の事、
「避難」についてです。
「廊下」「出入り口」に物を置かないこと。
「不安定なもの」が落ちないようにし「通路」を確保すること。
「消火器」「水」のある場所を把握すること。
「煙」「臭い」「消防サイレン」に敏感になること。
以上を徹底的に教え込まれました。
これはいかなる場所でも共通です。
ある百貨店は、
その狭さから階段を倉庫代わりにしていました。
そこは、消防管理体制が悪いから買い物に行くなとういうのが、
我が家で浸透し、祖父や祖母、伯父伯母も買い物には行きませんでした。
結果、その百貨店は後ほど全焼し、
多くの犠牲者を出しました。
現在の旅館ホテルは、
特殊建物の定期検査(建物の躯体や防火施設検査報告)、
消防署による定期検査など、
定期的に現地を検査され是正を仰ぎますが、
抜き打ちではないので、
悪質な旅館ホテルはその場しのぎで検査を受けようとします。
これについては、
経営者や管理者のモラル任せになってしまいますが、
宿泊者にとってモラルがあるかないか、
安全な体制か否かはわかりません。
そこでご宿泊する際の安全を担保する意味において、
皆様にお伝えしたいことがあります。
それは誰でも簡単にチェックできることです。
- 客室案内の際に非常口や避難路の案内をしてくれるか
- 廊下がすっきりしているか
- 非常階段が錆や腐食していないか
(腐食していると怖くて逃げられません) - 避難用誘導灯が点灯しているか
(非常時でもバッテリーが作動し点灯するようになっています)
これだけでも旅館ホテルの経営者の防火や防災に対しての姿勢がわかります。
先日もブログに書きましたが、
民泊においてそういった防災や防火についての意識が、
果たしてどれくらい浸透しているのか。
とても心配でなりません。
日本は、治安の良さが大きなセールスポイントです。
外国人観光客を虜にするには、
こういった防災や防火といった、
安全面も充実すべきだと思うのは私だけでしょうか。。。